赤玉フトン袋はどうしてエンジ色なのか?
それは帆布を柿渋で染めたからだといわれています。
前回お話した通り、フトン袋は船で移動する人達からの依頼品でした。
雨や波に少し位ぬれても大丈夫な撥水性があり
船庫に放置してネズミにかじられない様な防虫性
カビにもなりにくい防腐性
柿渋にはその効果があるらしい。
それ故、昔から魚網や番傘に使われていたみたいです。
ただ、柿渋染めの布ってたいがい茶色じゃないかって?
そう言えば、大昔に見たフトン袋に茶色の物があったような気がする。
じゃあ、どうしていまの様なエンジ色になったのだろう?
もしかすると、色鮮やかな番傘に使われていたように
弁柄(赤色の顔料)と混ぜ合わせていたのかもしれません。
おじいさんが大好きだった舞妓さん
それに
真っ赤な番傘
似合いそうですね。
そう考えていたら、フトン袋の色に
何か艶っぽいものを感じてきました。